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未来メモリー

未来の自分に誇るメモリー

子供のイタズラをキレずに冷静に叱るコツは「なぜこの子はこれをしたのか」を最初に考えること

妹が魔の2歳児絶賛真っ只中の子供を育児中で、育児の少しだけ先輩である私宛に愚痴吐き出しメールをくれた。わが身のことだと見えなくなることも、他人の身に起きてると冷静に観察できる。励まし、労り、言葉のかぎり元気づけてから数日後「先日のメールのおかげでここしばらく落ち着いて育児できていたのに、今朝、目を離している時にこんなことやらかした!思わずものすごく怒鳴ってしまった」と写真つきのメールが。

写真にうつっていたのはほぼ空になった牛乳入りマグと、牛乳がたっぷり注がれたおもちゃのキッチンセットと、牛乳でびちょびしょの床。

ああ~ドンマイ。まあ、あるよね。でも笑えるのは他人事だから。自分がこれやられたら、絶対に笑って済ませられないよなぁ。しかも朝の忙しい時間に。

自分の子供がそうそう突飛なイタズラもしなくなった今だから思うんだけど、こういうことをされたときにムキーッとならずに怒りを少しだけクールダウンさせるためには、ちょっとしたコツがある。それは「やりやがった!」の現場に遭遇したら「コラーッ!」とか「何してるの!」と叱る前に「この子はなぜそれをやったのか?」を考えるということ。これだけで、感情的になるのを少し抑制することができる。

カッとなって怒るときについ口から出てしまう時の言葉として「何してるの!」と発してしまうことは多いが、そういうときの「何してるの!」は疑問ではなく、無意味な怒りの第一声であり、子供の「○○してる」という返答を必ずしも期待していない。だからこうした怒りの第一声から始めてしまうと、その後も叱る側はどんどん感情的になってしまう。

本当の赤ちゃんを除いて、ある程度言葉も身に付いた段階以上の子供のイタズラは、彼らなりに何かやりたいこと、やるための理由がある。だからショッキングなイタズラ場面に遭遇したら、いきなり怒るのをぐっと我慢して「どうしてこれをしようとしたの?」と子供にまず聞いてみる、あるいは言葉で説明するのが難しいくらいの年齢の子供だったら「この子はこういう理由でこれをしてしまったのかな」と推測することが重要だ。

「○○のために○○してみたかったのだね」と最初に子供なりの理由に寄り添うことで「でも○○は○○という理由でいけないことなんだよ」と持っていければ、怒りを介さずに子供を諭すことができる。

今回の場合、妹の子供はお母さんが見ていない隙に、おもちゃにリアル牛乳を注いだらどうなる?って誘惑に負けちゃったのだろう。だから「牛乳、おもちゃに入れたらどんなふうになるか見たかったんだね」とまず寄り添ったら、怒鳴ることは避けられたかもしれない。そのうえで「でも、食べ物や飲み物はおもちゃじゃないからおもちゃに入れたらだめだよ。お母さんの片づけが大変だから、床にこぼさないでね」と展開出来たら叱る側も自己嫌悪に陥らずに済んだだろう。

 

と、いうようなことを妹には伝えた。しかし偉そうに書いておいて、現実は厳しいのである。「コラーッ!」「何してるの!」完全封印したいけど、やっぱり咄嗟に口から出てしまう。だからこの記事は自分への戒め、備忘でもある。

でもタイトル通り「『なぜこの子はこれをしたのか』を最初に考える」というテクニックを知ってるか知らないかの差は確実に大きい。とても有用な方法だ。更に言うなら子育てにかぎらず、人材育成の現場にも応用できることだと思う。