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未来メモリー

未来の自分に誇るメモリー

就活で一度だけ出会った人たちの思い出

季節ネタで就活話二つ目。就活といえば一期一会で色々な学生と出会うので、時には印象に残る出会いもある。

 

大胆カンペ女子

最終的に内定をもらって、私が新卒で就職した会社のわりと最初の段階でのグループ面接でのこと。

控え室で元気のよい女子学生と一緒になった。スラリと長身でハキハキとした物言いで「この人、面接得意そうだなー」と好印象を持ちながら、時間潰しに他のグループメンバーも含めて他愛もない世間話をしているうちに、私たちのグループの順番になった。

彼女と一緒のグループなので、こちらも負けずに元気よく喋ろうと改めて気合いを入れて面接開始。

「あなたの強みを教えてください」

「弊社を志望した理由を教えてください」

面接官からの教科書通りの超オーソドックスな質問に、4~5人の学生たちで順番に答えていく。

同じグループの他の学生も自分も、極めて無難に回答していたのだけど、質問の何巡目かで、視界の端にうつる元気のよい彼女に何となく違和感が。面接官も同じことに気付いたらしく、彼女に問いかけた。

「あなた、何か読んでます?」

「はい!答える内容が覚えきれないので、手に書いてきました!」

ニッコリ笑って悪びれなく字がたくさん書き込まれた左手を面接官に見せる彼女。彼女、何と自分の手をカンペにしていた。

面食らう面接官と、あいつすげーなとゴクリと唾を飲む彼女以外の学生たち。

当の彼女は面接官の指摘後も堂々とした態度なので、面接官も当惑しながらも何も追及せずに面接は終了した。ちなみに指摘の後も彼女は変わらず、むしろカミングアウトしたことにより、一層堂々とし手のカンペを読みながら質問に回答していた。

 

その後の選考では彼女に再会することはなかったのだが、どこかで元気にやっているのだろうか。案外あのあっけらかんとした大胆さがどこかで評価されたかもしれない…?!

 

最初で最後の就活ナンパ

自分にとってはどう考えても高望み過ぎる会社での採用面接でのこと。

そのときもグループ面接だったのだが、その業界に対してあまりに不勉強で、無惨な受け答えしかできなかった私。そんな私に言われたくはないだろうが、同じく私から見てもなかなか残念な受け答えをしてる男子学生がいた。

「あー私もここで落ちたけど、この人もここで落ちたな」と思っているうちに面接終了。そしてオフィスを出たところで何を思ったのか彼が「もし良かったらお茶しませんか?」と誘ってきた。断る理由もなかったので快諾。すぐ近くのマックに入り、面接難しかったね、多分落ちたね、就活大変だねとどうでもいい話をした気がする。

話がつまらなくて、私は途中からどこで切り上げようかということばかり考えていたのだけど、多分彼も同じくらいつまらなくて、失敗したなと思ったのだろう。大して話も盛り上がらないまま、連絡先も交換しないまま別れた。

案の定そこの会社の面接はその時点で落ちたのだが、あの彼は元気にしてるだろうか。案外選考が進んで、あそこの会社で働いていたりして。

それをナンパと称していいのかどうか不明だが、就活中に男子学生から声をかけられたのはそれが最初で最後だった。

 

 

就活中は将来が不安になって色々ナーバスになりがちな時期だけど、短期間で同年代の人に広く浅く出会えるという面白くて貴重な経験のできる時期だと思う。

就活で心が疲れたら、あまり自分のことばかり思い詰めずに、気分転換に周りの学生を眺めて面白い人を観察したり、ナンパしたりするのもたまにはいいかもしれない。