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未来メモリー

未来の自分に誇るメモリー

東野圭吾「プラチナデータ」原作は面白いのに映画はミスキャスト

※ネタバレはありません。

久しぶりに書評。私の敬愛する東野圭吾先生の「プラチナデータ」 

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の 刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺さ れたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたの か?現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。 追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察 の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。

あらすじはこんな感じ。Amazonの文庫本ページの内容説明より。

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

ありそうで有り得ない科学技術が物語の前提になっているので、近未来SFとして楽しみたいところ。

これ、私はすごく面白かった。もしあったら怖いけど遠い未来には実現するかもしれない科学技術、謎の多い登場人物たちとそれぞれにまつわるストーリー、逃走劇、東野圭吾らしく畳み掛けるように展開がぐんぐん進むのが爽快。

タイトルの意味は、勘のいい人は途中で気づいちゃうかもしれない。鈍い私は最後までわからず、種明かしで膝を打った。

 

面白かったーと読み終わって、余韻に浸りながら改めてググったら、プラチナデータは映画化もされていたようだ。

あれっ、何か評判悪いな…。一体どんなキャストだったのかと思って調べてみて、憤慨ですよ。

プラチナデータ DVD  プラチナ・エディション

神楽役の二宮和也。まあ良い。個人的には二宮くんあまり好きじゃないんだけど、良い俳優だと思う。

水上先生役の鈴木京香。ん?原作では水上先生はお爺さんのはずなんだけど…京香を出したいがあまり、無理やり性転換させた?うーん、釈然としないけど、まあ飲み込もう。

そして蓼科早樹役の水原希子。ん??

水原希子!?あほかー!!

蓼科早樹は醜い容姿であることがこの物語の肝なのに、何で美人にこの役やらせちゃったんだ…。実写化するなら早樹はメイプル超合金の安藤なつしか考えられない。なっちゃんで撮り直してほしいよ…。

 

そんな訳で映画は観てないけど、明らかにミスキャストなうえに映画版はストーリーも評判悪いし、今後も観ることは無いだろう。

それにしてもプラチナデータググると不評の映画の情報ばかり出てしまって、原作小説は何とも不憫な運命だと思う。

SF要素強めに抵抗がない人は満足できる作品だと思うので、映画のことは忘れて小説だけ読んでみてください。

 

過去に書いた書評はこちら。


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