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未来メモリー

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【呼びかけ】PTA主催の講演会で誕生学アドバイザーを呼ぶのはやめよう

独白

 

blogos.com

 

松本氏のこの記事以降、特に小児科医や産婦人科医などの医療関係者が誕生学®の批判を表明しており、「誕生学」で検索をかけるとネガティブな結果が表示されることが増えてきた。この記事では誕生学のキラキラ理論が「生きづらさ」を抱える子供にとって有害であるということが丁寧に解説されている。

ところでこの記事の冒頭にはこのような文が掲載されている(太字は筆者)。

 2016年7月25日発行の書籍『子どもを守るために知っておきたいこと』における、「誕生学」に関する松本俊彦先生の原稿をご紹介します。本書に対しては、同年8月10日付で公益社団法人誕生学協会から弊社宛に引用の誤りなどを指摘する通知書が届きました。その際には一部引用の誤りがありましたので、速やかに3刷までの出庫を停止し、著者である松本俊彦先生によって訂正を加えた改訂4刷を発行するという対応を取りました(論旨に変更はありません)。

 

これに対しての公益社団法人誕生学協会のニュースリリースはこちら(太字、赤字は筆者)。

メタモル出版刊『子どもを守るために知っておきたいこと』記事への対応について | 公益社団法人誕生学協会('16/11/16 UP)

2016年7月に、メタモル出版社より発刊された書籍『子どもを守るために知っておきたいこと』(13名の共著)において、誕生学について言及された項目がありました。

 

その原稿の中には、誕生学に関して事実と異なる表現や言及があった他、大葉ナナコ代表理事の書籍『ライフ~誕生学の現場から』からも誤った引用がなされていました。

誕生学協会としては、このような誤りを看過することはできないため、ただちに複数の弁護士による弁護団を通じて出版社に対し、抗議、文章の削除、訂正を要求しました。

その結果、同年8月末、出版社は大葉ナナコ代表理事の書籍からの引用に誤りがあったことを認め、第3版の未出荷分の出庫停止と、第4版から誕生学に関する項目を一部修正するという対応がなされました

しかし、同書籍が「誕生学スクールプログラム」を自殺予防教育と位置づけて、その有効性に疑問を呈するという誤った姿勢は変わっていません

そこで誕生学協会としては、今後も弁護団を通じて、出版社及び著者に対し、誕生学に関する記載の修正を求めていく予定です

本件に関しましてこれまでご心配をおかけしました皆様にはお詫びを申し上げると共に、当協会の活動に正しい理解とご支援をお示しくださった方々に御礼を申し上げます。

今後も誕生学協会の活動にご理解ご協力よろしくお願い申し上げます。 

引用誤りは双方認めたようだが、誕生学を自殺予防教育と位置付けて展開する書籍の論旨に誕生学協会は納得がいかないようである。

確かに下記ページには「自殺予防教育ではありません」と明記してある(太字は筆者)。

誕生学とは | 公益社団法人誕生学協会

 誕生学®スクールプログラムは、「生まれてきたことが嬉しくなると、未来が楽しくなる」をコンセプトに、『誕生』を通して、子供に「自分自身の産まれてくる力」を伝え、生まれる力を再認識することで自尊感情を育むことを目的とした次世代育成のためのライフスキル教育プログラムです。
自尊感情向上アプローチにより、青少年健全育成に寄与する出張授業として、内閣府に公益目的事業の認定を得ています。

ライフスキル教育とは、心の健康を高め、自分や他者を大切にし、 精神障害・問題行動を予防するための 教育定義です。[WHO世界保健機関ライフスキル教育プログラムより]

*誕生学®スクールプログラムは、自殺予防教育ではありません。 

しかしこれは議論のすりかえに他ならない。

問題の論点は、誕生学が自殺予防教育と名乗っているか否かではない。

重要なのは、誕生学は公教育の場において、現実に1割存在する「生きづらさ」を抱える子供の気持ちを全く配慮していないことである。そこに対する説明を、誕生学協会は全く行っていない。

誕生学に個人が感銘を受けるのは自由だ。しかし様々な家庭、様々な子供が通う学校で「生きづらさ」を抱える子供たちへの配慮に対する説明を一度もすることなく、そのような子供は存在しないかのように振る舞い、依然として学校という場で子供向けに誕生学を広めようとする誕生学協会のやり方はやはりおかしい。あまりに不誠実だ。

では、私たちにできることは何か。

地道だが「学校に誕生学アドバイザーを呼ばない」ことである。特にPTA主催の講演会で講師を選定する際など、保護者の意見が言える場合は、誕生学の負の側面を説明し、選定リストから誕生学アドバイザーを外すようにしたい。選定時に意見を言える立場になく、誕生学アドバイザーの講演が学校で行われてしまった場合には、事後のアンケートなどで誕生学のまずさを指摘するようにしたい。

誕生学を「おかしいぞ」と思っている人が、コツコツと彼らを公教育の場から締め出す。それが現状でできる最善の対処だろう。

 

資格商法という面からの誕生学批判はこちら。

教育現場を侵食する「誕生学」が胡散臭い - 未来メモリー