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未来メモリー

未来の自分に誇るメモリー

教育現場を侵食する「誕生学」が胡散臭い

独白

 

「誕生学」でいのちの大切さがわかる? - 精神科医 松本俊彦(メタモル出版) - BLOGOS(ブロゴス)

この記事を読んで、誕生学とは何だろうと嫌な予感を抱きつつググってみたら、更に嫌な気持ちになってしまったのでシェアしたい。

命の話を子供にどう伝える? 誕生学とは? [出産準備] All About

誕生学創始者の大葉ナナコ氏による誕生学の説明は上記をご参照。正直に言って、一通り読んでもフワッとしていてよくわからない。自分なりに解釈してみると「性を汚ないものとして忌避せず、命はどこから来て母さんのお腹のなかでどう育ったのかを年齢に応じて適切に教え、痛いものと伝えられがちな出産という行為の尊さを説き、そこから生まれた命をつなぐ大切さを学んで健全な自尊心を育てましょう」という感じか。はぁ…………。ため息。

こういう綺麗なお話は、健全に育った素直な人の心には響くんだけど、肝心の、家庭や環境の事情で健全な自尊心を得られていない人には響かないんだよね。それは冒頭の記事で松本氏が危惧してる通り。現在進行形でいじめを受けている子や虐待を受けている子が、学校の講演でそんなキラキラしたお話を聞かされても、自己否定感や自分のおかれた環境への失望を増す効果しかない。

この構図、同じ理由で自分には受け入れ難い「2分の1成人式」に通じるなと思ったら、2分の1成人式も公益社団法人誕生学協会が広めてるみたい。はぁ………。ため息(2回目)

誕生学スクールプログラム | 公益社団法人誕生学協会

 

少し調べたら、2012年の時点で誕生学を批判するページもあった。ここの情報によると、誕生学に学術的根拠は無いらしい。

 「誕生学(R)」の胡散臭さ。 - Togetterまとめ

しかし2017年現在、相変わらず誕生学は様々な教育現場や産婦人科等で講演を行っているようである。

 

そもそも「誕生学」は一見学問のような名前ながら登録商標である。創始者の思い付きに「学」をつけてそれらしく見せて信者ビジネスを展開するのは、儲けの手法としてある程度は有効なのだろう。(こちらは登録商標にはなってないようだが、恋愛工学も同じ手法だ。)

しかも誕生学は資格ビジネスを展開している。協会のサイトによると、誕生学アドバイザーになれば、認定講師としてその資格に応じて種々の誕生学についての講演が行えるらしい。

誕生学アドバイザー育成研修 | 公益社団法人誕生学協会

資格取得にかかる費用は下記の通り。

  • 誕生学協会入会費 3,000円
  • 年会費      18,000円
  • 受講料                   170,640円
  • テキスト                  70,000円程度

合計で261,640円。車の教習所並みとはどう考えても高い。これだけのお金を払って認定講師になった人はモトを取れているだろうか?学校などで講演するときもお金を取ってるのか?不思議に思って調べてみたら、ある認定講師のブログを見つけた。

講座料金|心に届ける 心で感じる いのちの話「誕生学」

(※リンクが切れてます。→こちらのブログ記事は一度非公開された後、内容変更のうえ再公開された。詳しくは下記追記①②ご参照)

講座料金(誕生学協会規定)

 

学校にゲストティーチャーとして伺う場合

1回 15000円

 


個別に伺う場合(誕生学講座)

1親子 1000円 5組以上から

 


個別に伺う場合(母と娘の月経教室)

1親子 1500円 5組以上から

この値段が誕生学講座の相場なのかどうなのかよくわからない。このブログの日付は2014年1月だが、2017年現在「誕生学協会規定」の料金をググっても見つけられず、非公開化された可能性がある。

 

学校という公教育の場で、もしかしたらわざわざお金を払って、こういう一団体のキラキラ理論を子供たちに聞かせている現状が知らぬ間に蔓延ってるのかと思うと、子を持つ親として非常に腹立たしい。しかもその理論の内容は、家庭的、環境的に恵まれない子供たちの自尊心をより傷つけると専門家が警鐘を鳴らすものだ。

私は誕生学の考え方すべてを否定するつもりはない。しかし、道徳の授業で事足りるようなキラキラ理論をわざわざ組織立ってビジネス化する必要があるのか疑問だ。また、誕生学を推し進めている人にとっての「普通の家庭」「普通の子供」の枠に収まらない家庭や子供が世の中にはたくさんいて、彼らはとても繊細な存在であるということをしっかり自覚して勉強してほしいと心から思う。

 

 

2017/1/22 追記①--------

仁藤夢乃 Yumeno Nito on Twitter: "@colabo_yumeno このブログ書いたら誕生学協会から、事実と違う情報になるので取り下げろという連絡があり、驚いた。何についてどう違うのかなど説明はなく、松本先生の指摘に対して弁護士が動いていることなどを伝える内容。圧力…? https://t.co/3OwwSQAB7y"

中高生支援団体の仁藤氏がブログで誕生学批判をしたところ、誕生学協会から圧力がかかったらしい。(本文では触れなかったが、冒頭の松本氏の記事にも当初、誕生学から圧力がかかったと取れる記載がある)

また、本日確認したところ、誕生学講座の料金を掲載しているブログは当該記事を非公開化している。誕生学講座の料金を掲載することは、何か都合の悪いことがあるのだろうか。誕生学協会規定料金が存在するのなら、料金が明示されている方が利用者にとっても誠実だと思うのだが。

批判や情報公開を過度に警戒する誕生学関係者の姿勢に、ますます不信感が募る。

 

2017/2/4 追記②--------

講座料金|心に届ける 心で感じる いのちの話「誕生学」

こちらのページ、リンクが復活していた。

講座料金(誕生学協会規定)

 

 

クローバー誕生学スクールプログラム

規定料金 22000円(税別:打ち合わせ1回含みます)

※ただし、ご予算のご相談に応じます。

 

〈お問い合わせ・お申し込みは〉

 公益社団法人 誕生学協会 HP こちら

 

 

 

 

クローバー個別に伺う場合(誕生学講座)

    1親子 1000円  5組以上から

 

クローバー個別に伺う場合(母と娘の月経教室)


    1親子 1500円  5組以上から

 表記がより細かくなり、学校講演プログラムは7,000円値上げしている。

また、問い合わせ先には誕生学協会が指定されるようになった。