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未来メモリー

未来の自分に誇るメモリー

起業とはエネルギーを持て余した非凡な人間のすることだと思っていた

独白


4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。 - いしだの話

彼の記事を読んでなぜ心がザワザワしたのかを考えていた。

 

私の大学の頃の知人には、起業して成功した人が何人かいる。

いずれも活発でじっとしていられないタイプで、学生の頃から投資して資金を蓄えていたり、将来使えそうな科目は貪欲に取るが必要そうにない必修科目には最低限の労力しか割かなかったり、良くも悪くも非常に「ちゃっかりした」人たちだった。

 

彼らは事業が軌道に乗った今も、文字通り寝る間も惜しんで仕事のことを考え、仕事があれば東西南北あらゆる場所にすぐさま移動して、たまに講演会に呼ばれれば大勢の前で語り、相変わらず、いやむしろ学生の頃以上にバイタリティー溢れる生活をしている。

 

仕事は定時にきっかり帰りたいし、夜はダラダラとスマホで遊びたいし、睡眠時間は最低6時間確保したい私は、そんな起業家の彼らの様子をFacebookで眺めてこう思うしかないのである。

「私のような凡人とは種類の違う人間だ」と。

 

昔に比べて、起業という言葉を使うハードルも下がってきた今、私のイメージする起業家は古いのだろうか。

 

「疲れた」なんて簡単には言わない強情さがあり、一回り二回り年上の取引相手にも憶さない豪胆さもあり、そのうえで自分の事業でこういう風に他人を幸せにしたいんだなんて恥ずかしげもなく語る情熱もある。

そういうアクの強い人にしか、起業家として成功する未来を見出だせない私が古いのかもしれない。

 

非凡さなんて必要なくて、ドライで肩の力が抜けてて、ガツガツ働くことはあまり格好良いことだとは思っていなくて、でもサラッとお金を儲けられる、そういう起業家がこれから増えていくのだろうか。

でもそういうスタンスで取り組んで成功する事業とは、一体どういう事業なのだろう。

つかめそうで、つかめない。なかなか見えてこない。